日本歴史と雑事記録

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梅雨とは(改正月令博物筌)

梅雨の花と言うなら「紫陽花」が良く似合う花だろう。↑は、近所の紫陽花で現在満開のようです。現在の梅雨入りは気象庁が懇切丁寧に教えてくれますが、江戸時代の梅雨入りを知る方法は、下記の「改正月令博物筌(セン)、梅雨出入りの説」として紹介されています。


按ずるに、五月の梅まさに黄み落とさんとす。柘榴(ザクロ)の花開き、栗の花落ち、蜂の子巷に踊るの比、長雨有り。これを梅雨と言う。雨甚だ多からずと言えども、必ず石ずい湿り、物陰にカビが生ず。雷鳴をもって出梅とする。京師鳥丸中立売下る町の巷、又大徳寺門前の人家後ろ、並びに梅雨の穴あり。その時に至れば水湧きいずる。晴れんとすれば水乾く、摂州丹生の山田栗花落左衛門宅に井戸有り。径三尺、深さ一尺、梅雨になれば水必ず湧く。出梅のこの水乾く也。


注:梅の実を生(青梅)で食べるのは厳禁(猛毒有り)です。梅雨に入って黄色に実り、落ちんとする時なら良いとされます。又、近所には柘榴の花が咲いています。


注:梅雨の終わりには、必ず雷鳴がなるものです。夏を知らせる雷鳴です。


注:梅雨を知らせる井戸(水が豊富に湧き出る)は、昔から良く聞く話です。

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