日本歴史と雑事記録

世界史と雑事記録

↑は、宝篋印塔(ホウキョウイントウ)と呼ぶらしい。

茨城県南西部の某都市部の某寺(無量寺)に、用事が有って行ってきた。寺の墓地には一段と高くそびえる塔が見られます。かなり古い物らしく、建造者一族の者が整地整備したものだと言う。帰宅し「日本石仏辞典」で調べてみるとこれは「宝篋印塔」と呼ぶらしい。石仏辞典によれば、密教を大成させた「沙門不空三蔵」と言う者の経典に、この宝篋印塔の由来が書いてあるらしい。


「若し人、この経を書写して塔の中に収めれば、この塔は一切如来の金剛蔵の卒塔婆となり、又一切如来羅足秘密加持の卒塔婆とならん」、そして「この塔の一香一華を備え礼拝供養すれば八十憶却生死重罪が消滅し、生きてる間は災害からのがれ、死後必ず極楽に生まれ変わる」と言う功徳が有ると言う。


坊さんの言う功徳には「我々庶民には解かりかねる難解の部分が多い」のです。然しながら、生きてる間は災害からのがれ、死後必ず極楽に生まれ変わると言う部分には魅力が有る塔では有るようです。


尚、この宝篋印塔の初期(平安時代)の目的は「経典を納める目的」だったようです。図の立派な宝篋印塔は、江戸時代に建造され、一族の繁栄と安寧とを祈って建造されたものだろう。それにしても、立派な宝篋印塔では有るようです。

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