日本歴史と雑事記録

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絵画鑑賞(真珠の女)

絵画は洋の東西を問わず鑑賞が好きです。↑は「真珠の女と言うタイトルのジャン.パティスト.カ ミーユ.コロー.仏」の作品です。一見して彼の「モナリザ」にも似てなくも無いが、モデルはコローの近所に住む古織物商の16歳のお嬢さんだと言う。衣装は、イタリアから持ち帰った古風な民族衣装だと言われます。


真珠の女と言われるのは、彼女の額の飾りの小さな葉が真珠に見える事からだと言う。コローはこの作品がお気に入りで、生前は公表しなかったと言われます。コローは風景画が得意で、普通は風景画家と言われ評判です。


画家は風景を描くために戸外に出ますが、冬は寒いから普通は外に出かけません。室内での制作が主に成ります。恐らく、この作品も金持ちの古織物商から依頼を受け描いたものだろう。人物画の制作は依頼者の意向(煩い要求等)は余りなく、自分の好きなように描けるのです。従って、この作品はモナリザを意識しての習作だったかも知れません。


コローの風景画(青い服の婦人等)は、出かけた場所の風景の思い出を幻想的に描くのが得意だったようです。↑の、真珠の女は構想が巧みで構図バッチリと決まっています。又、モナリザとは異なり未だ若いお嬢さんだが「女性らしさが画面いっぱいに溢れている」かと思うのです。非常に良い作品で気に入ってます。

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